
西宮支部
vol.445(発行日: 2021年3月8日)
北海道から鹿児島県まで全国に76ある常翔学園校友会地域・職域支部を順に紹介していくこちらのコーナー。
今回は西宮支部です。
1981年に六甲支部から独立して設立され、2020年に40周年を迎えました。
支部長の森田さんに、その歩みと特徴をお伺いしました。
西宮支部 支部長
森田 順
さん
(工大・土木 1974年卒業)
(元 西宮市都市局長)
【会員数】
2,315人(2020年11月末現在)
【支部連絡先】
森田 順 TEL:090-4491-3089
E-mail:jun@nishi.or.jp

西宮市のまちづくりに支部として参画
西宮支部は常翔学園設置校卒業生のうち、西宮市に在住または勤務している者(会員数約2,300人)で構成され、会員相互の親睦とまちづくり研究などを目的とした親睦会です。
2020年は設立40周年であり、記念支部総会を計画していましたが、新型コロナウイルスの影響を受けて中止となりました。左の写真は記念支部総会の提案書『ありがとう、このまちと学園とともに40年』の表紙として40年の歩みを凝縮したものです。
設立当初は懇親会がメインでしたが、20年ほど前から「参加してメリットのある場にしよう」という意識になり、西宮市のまちづくりについての課題に取り組んできました。これにあたり、支部の事務局長は、支部総会へご出席を賜ってきた歴代の西宮市長様へ当支部の日頃の活動をご説明するとともに、西宮市の政策課題のパネルディスカッションの進行を企画するうえでも、ここ20年間は行政の会員が担ってきました。

行政と企業の相互メリットを最大限に活用
西宮支部の特徴の一つは行政の会員の割合が高いことです。行政においては、土木や建築、機械・電気関連の各課に配属された職員等に支部総会などの場で、受注側の企業会員から経営バランスの話を聞かせていただいたり、また企業会員には市長を交えての街づくり議論への参画ができたり、双方の立場の会員の研修の場として役立てています。同時に、校友会員としての自覚や役割を学ぶことができ、青年層の会員の獲得にもつながっています。行政のメンバーが動き、最初は少々強引でも何度か連れ出して支部活動に参加すると、次第に若手職員から「次はいつですか ?」と聞いてくるようになります。釣り部やゴルフ部、阪神6支部合同のボウリング大会など、年齢・経験を問わず楽しめる支部活動を積極的に行うことで、青年層の会員も参加が楽しみになるよう努めるとともに、支部の課題である世代交代をスムーズに行い、継続・継承、そしてさらなる発展を目指しています。

発展的未来のために、常に新しいスタイルを模索
楽しい趣味の支部活動はもちろんですが、特に政策課題研究部では「技術系や医療系の大学の卒業生市民や校友会は、行政にどのような貢献ができるか?」をテーマに、時には歴代市長様のご臨席を賜りながら、市政等を取り巻く諸課題の検証と立案の議論を交わし、市民参画条例による提案を行なっています。技術屋であるとともに市民感覚を直接、行政に提案できる支部総会は、20代の青年層から最高齢93歳まで、行政会員から企業会員まで70人を超える幅広い年齢層にわたる活発な参加があります。
今年度からは、大阪工大都市デザイン工学科の学生の卒業研究の協同として、大学と支部と行政が一体となった「西宮研究活動」も始まりました。また、支部活動の一環として、会員の市内企業への再就職の斡旋等も行なっています。
まだまだ未熟な支部ですが、学園と校友会、そして近隣支部の皆さまのご指導とご鞭撻に感謝の日々です。
西宮研究活動
大学と支部と行政共に西宮の未来を描く
大阪工大の都市デザイン工学科に所属する現役大学生の卒業研究として「サステナブルな社会の構築に向けたまちづくり研究-瓦木地区特定エリアを対象として-」をテーマに定期的に討論会を開催。早い段階から現場の生の声が聞けると、学生にも多大なメリットがある。


私たちの住む&働く 『西宮市』ってこんな街
街の情報
西宮市とは…
大阪と神戸のほぼ中間に位置し、交通至便と風光明媚な土地柄により、住宅地として発展してきました。古くから門前町や宿場町として栄え、伝統産業である灘の酒や高校球児の憧れ・甲子園球場をはじめ、新年の「福男選び」で知られる西宮神社、「日本さくらの名所100選」に選ばれた夙川公園、砂浜や干潟が残る甲子園浜、日本で有数の規模を誇る新西宮ヨットハーバー、多彩な舞台芸術を発信する兵庫県立芸術文化センター、職業体験テーマパーク「キッザニア甲子園」など、四季折々の見どころと魅力的なアミューズメント施設が数多くあります。
【人口】
487,455人(2020年9月1日現在)
【面積】
100.18㎢
西宮市観光MAP

野球ファンなら一度は訪れたい聖地
阪神甲子園球場
通称「甲子園」と呼ばれ、阪神タイガースのホームグラウンドとして、また全国高校球児の憧れの舞台として有名。日本で最初に誕生した大規模多目的野球場で、収容人数は日本の野球場の中でも最大規模を誇る。グリーンの蔦に覆われた外壁に浮かび上がる「阪神甲子園球場」の文字は“野球の聖地”と称されるに相応しく、プロ野球でも高校野球でも、数々の名場面を生み出してきた。2021年以降、隣接する土地に「甲子園歴史館」がリニューアルオープンする予定で、野球ファンにはたまらないスポット。
SPOT DATA
西宮市甲子園町1-82
☎0798-47-1041(代表)
阪神電車甲子園駅徒歩約2分
https://www.hanshin.co.jp/koshien/


全国に名高い歴史ある酒どころをぶらり歩き
江戸時代に「宮水」が発見され、清酒の醸造に使用されたことから「灘の生一本」の生産地として全国に知られるようになった「灘五郷」。そのうちの2つ、西宮郷と今津郷が市内にある。それぞれの蔵元が直営の店舗を構えており、利き酒をはじめ、お酒にまつわるアイテムを取り揃えたショップや季節の味覚とお酒が楽しめるレストラン、カフェなどを展開。利き酒をいただきながらぶらぶら歩く酒蔵散策が楽しい。
白鷹
辰馬本家酒造(株)からの分家によって創業。伊勢神宮御料酒を神饌として献上している。酒造だけでなく、日本酒をテーマにした「白鷹禄水苑」も隣接。

白鹿クラシックス
西宮で350年以上続く酒蔵直営。
「花と料理と日本酒と。」をテーマにしたレストラン、生酒やしぼりたて原酒の量り売りなども扱うショップも。

日本盛酒蔵通り煉瓦館
しぼりたて生原酒の利き酒や、季節の本格日本料理だけでなく、酒器・食器・オブジェなどの制作過程の見学、ガラス製品の制作体験ができるガラス工房もある。

白鹿記念酒造博物館(酒蔵館)
清酒「白鹿」醸造元の辰馬本家酒造(株)が持つ木造の酒造工場を、「明治の酒蔵が帰ってきた」をコンセプトに博物館としてリニューアル。

館内でも季節を感じ、一日中遊べる・楽しめる!
阪急西宮ガーデンズ
2008年、阪急西宮スタジアム跡地の再開発としてオープン。敷地面積は約70,000㎡と、西日本最大級のショッピングセンターで、年商は750億円以上といわれる。東西南北4つのモールから成るサーキット型で、各モールの交差地は吹き抜けや中庭が配された開放的な空間になっている。4階にある屋上庭園「スカイガーデン」(9,000㎡)は、六甲山系に自生する樹木や桜、果樹などで緑化され、オルゴールの音色に合わせて踊る噴水もあり憩いの場所として親しまれている。
SPOT DATA
西宮市高松町14-2
☎0798-68-6666(代)(受付時間10:00~18:00)
※営業時間は各ショップにより異なる
阪急西宮北口駅東改札口より連絡デッキで徒歩約3分
https://nishinomiya-gardens.com/
