へい、らっしゃい!

vol.449(発行日: 2023年3月7日)

このコーナーでは個人事業主として様々な業界で活躍しておられる卒業生のお仕事をご紹介します。

干物屋 陽

中野 陽介

さん

(大阪工業大学高等学校 普通科 2012年卒)

大学生の時に料理の楽しさに目覚め、以来料理ひと筋に邁進してきた中野さん。調理師学校には行かず、飛び込みで料理の修行をさせてもらったのが、のどぐろを始めとする干物の専門店だったそう。昔の保存食だと思っていた干物が、贅沢な逸品になる奥深さに魅せられ、2年前に新地で干物の専門店をオープンされました。

新地で干物の専門店!?

「干物屋 陽」では、のどぐろやキンキなど季節の旬の魚を市場で仕入れ、1週間かけてじっくり仕上げます。脂の乗った新鮮な魚を見極め、丁寧に捌き、時間をかけて干物にすることで味が熟成され、雑味も取れて魚本来の美味しさが芳ばしい香りと共に堪能できる贅沢な逸品になる。今までに食べた干物の概念がくつがえる美味しさは「ウチの店でしか食べられない」との自負もあり、将来は日本の干物文化を海外の日本食ブームに乗せて発信していきたいと夢は膨らみます。

定番人気の「黒毛和牛肉だし巻き」。弾力のあるのどぐろの身が、あっさりした脂と共にジューシーな味わいに。香りまで美味しい!

新しいジャンルにも挑戦!

一夜干し、みりん干しの干物だけでなく、刺身や黒毛和牛、馬肉、野菜や揚げ物、逸品料理にシメのご飯まで、季節の味を感じるメニューは多彩。この調理のノウハウを注ぎ込んだカレー専門店「陽風カリー」が今春、野江内代に誕生します。豚の角煮をペースト状にして各種のスパイスを調合し、何度も試作を繰り返したこだわりのスパイスカレーの専門店は、すでにチェーン展開も決定。「干物屋 陽」の店主を務める傍ら、飲食業のコンサルタントの依頼も次々に舞い込んできているそうです。

野江内代・陽風カリー
「いつかは母校の文化祭でカレーのキッチンカーを出したい」と中野さん

店主も奥様も工大高校の卒業生。卒業アルバムを見ながら、母校や旧友との思い出話を肴に、一杯飲みに行ってみませんか?

干物屋 陽

https://www.himonoya-yo.com/

〒530-0003 大阪市北区堂島1-3-33 新地萬年ビル1F
TEL.070-1785-0712
営業時間/17:00~22:00
定休日/土曜日(貸切対応あり)、日曜日、祝日
★中野さんが作る自家製干物はインターネットからも購入できます。