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校友ハツラツ女子

vol.443(発行日: 2020年3月7日)

キラキラ輝く女性校友をインタビュー!!
今回登場するのは、常翔学園高等学校の卒業生。
社会人となり再び母校へと戻って活躍している2人にスポットを当てました。
高校時代を振り返りながら、大人になって見る母校の様子、将来の夢などを語っていただきました。

常翔学園高等学校 普通科スーパーコース 2012年卒業

宇藤 加奈

さん

(うとう かな)

神戸女子大学健康福祉学部健康スポーツ栄養学科を卒業後、委託給食会社に勤務し、2019年4月より株式会社常翔ウェルフェア健康応援室 管理栄養士 健康運動実践指導者

常翔学園高等学校 普通科スーパーコース 2015年卒業

岡田 優苗

さん

(おかだ ゆうな)

関西学院大学総合政策学部国際政策学科に進み、現在は常翔学園中学校・高等学校 英語科 特任教諭

宇藤さんに聞きました

現在の仕事について教えてください。

管理栄養士として株式会社常翔ウェルフェアに勤務しています。弊社では学内食堂の運営や福利・厚生事業のほか、食育活動やアスリート食の支援を行い、私はラグビー部員たちのアスリートランチや中学生向けのランチボックスの献立を考えるのが主な仕事。栄養素やカロリー等に気を配りながら、食べ盛りの生徒たちに満足してもらえるようボリュームも意識しています。

今の仕事を目指したきっかけは何ですか?

管理栄養士を目指したのは小学生のときです。もともと食に興味があり、給食室に常駐されていた栄養士の先生から話を聞くうちに、私も同じ職業に就きたいと夢を抱きました。特に興味があったのは公認スポーツ栄養士です。バレーボールのワールドカップを見て刺激を受け、栄養士がアスリートの活躍を支えていることを知りました。神戸女子大学のスポーツ栄養学科で学びたいと思い、受験に合格するための学力を身につけられる常翔学園高等学校へ進学を決めました。公認スポーツ栄養士への道は狭き門。諦めそうになる度に初心を思い出して奮起し、今があります。

どんな高校時代を過ごしましたか?

楽しいことはたくさんありましたが、スーパーコースだったので、一番印象に残っているのは何と言っても勉強。勉強一筋の3年間でした。担任の田村直弘先生にはお世話になりましたが、先生の期待に応えられるような優秀な生徒ではなかったと思います。授業は体育と化学が好きでした。私は国語のように正解が一つではない科目が苦手。化学は答えが明確で、勉強すればするほど自分の中で理解できることが増えていくのが嬉しかったです。

2人の共通の恩師である田村先生と共に

今、改めて気が付いた母校の良さは?

先生は生徒一人ひとりをしっかりと気にかけてくださっていたんだと思うことが、たびたびあります。私が学園に戻ってきたと聞いてわざわざ顔を見にきてくださったり、学生時代は交流が少なかった先生も声をかけてくださったり。卒業してから何年も経っている私にも目を向けてくださり、ありがたいなと思います。

仕事の喜びややりがいはどこにありますか?

今は先輩栄養士の元で学んでいる最中で、正直、目に見えたやりがいを実感できることはまだそんなに多くありません。それでも、日々仕事をしていく中で自分なりに思いを持って実践し、やりがいにつなげたいと努力しています。例えば、中学生には成長期に必要なカロリーをコントロールして塩分は控えめにし、一日の野菜摂取量の3分の1以上が一食で補えるように献立を考えます。またラグビー部員に対しては、試合で勝ち進んでいける食事を提供するよう心がけています。

これからの目標や夢を教えてください。

まずは、公認スポーツ栄養士の資格取得を目標とし、もっと深いところからアスリートに関われる管理栄養士になりたいと思っています。積極的に取り組みたいのは食事指導。食事や食材の意味を理解した上で食べるのと、ただ漠然と食べさせられるのとでは、身体やパフォーマンスに及ぼす影響が全く違ってきます。食の大切さを直接アスリートに説いていける栄養士を目指します。

岡田さんに聞きました

現在の仕事について教えてください。

関西学院大学を卒業後、常翔学園中学校・高等学校英語科の特任教諭になりました。教員として日々奮闘しながら、今は入試部で中学・高校受験を考えている生徒に向けて説明会やイベントを開催したり、塾や中学校を訪問して自校の魅力をPRしたりしています。また、卓球部の副部長としても生徒を指導しています。

今の仕事を目指したきっかけは何ですか?

教員になるのは中学時代からの目標でした。発展途上国では教員が不足していると新聞記事で知り、力になれたらと思ったのがきっかけです。高校在学中には勉強だけでなく、枠にとらわれずいろいろとチャレンジしました。生徒に勉強以外のことも教えられる教員になるために経験を積んでおきたいと思ったからです。教壇に立つようになってからは、授業の質を向上させたいと思い悩むことも。同世代で授業が上手な先生を見ると、自分に足りないものの多さを反省する日々です。

どんな高校時代を過ごしましたか?

私も宇藤さんと同じスーパーコースで、担任も同じ田村直弘先生。思わぬ共通点に驚きました(笑)。私はとにかく元気な生徒でしたね。田村先生からは毎日「勉強するように!」と言われていましたが、勉強ばかりではつまらないので、文化祭でバンドを組んだり、修学旅行では漫才をしたり。人前でパフォーマンスをすることで度胸が培われたと思います。実は、バンドや漫才は田村先生の影響。先生ご自身が文化祭でダンスを披露するなど、いい意味でクレイジーな人。おかげで私ものびのびと高校生活を送れました。当時は英語が得意ではなかったのですが、現常翔学園中学校教頭の大谷先生に教わり好きになりました。英語で学年1位を取ってからはその座を死守するために、毎日夜遅くまで図書館で勉強していましたね。高校時代に得られた経験が今の自分につながっています。

今、改めて気が付いた母校の良さは?

たくさんありますが、一番は生徒思いの先生が多いことです。先生方がかなり親身になって生徒に注力されていると感じます。授業以外の時間も生徒の話に耳を傾けたりと、どうしたら気持ち良く学校生活を送れるかを、先生方が常に考えておられるのはすごいなと思います。

仕事の喜びややりがいはどこにありますか?

私は高校入試の時に進路に迷い、ギリギリまで勉強して当校のスーパーコースに専願で通りました。その経験から入試部では最後まであきらめなければ志望校に受かることもあるよとアドバイスをするなど、自分の体験をもとに話をする機会があります。その中で受験生からいい反応が返ってくるとうれしいですし、入試部にいてよかったと感じます。

これからの目標や夢を教えてください。

今は特任教諭なので、専任教諭へステップアップするのが目標です。もし専任教諭になれなかったときは、自分の存在価値を高めるために海外留学も視野に入れようかと。求められる人材になるための選択ができたらいいですね。入試部の一員としては、もっと外に向けて自校をアピールしていけるよう、ブランド力を高めていくことも大きな目標の一つです。とはいえ、今はやはり目の前にいる生徒に全力投球したいのが本音です。学校が楽しいと思ってもらえるよう、部活動や課外活動など勉強以外での喜びも提供しながら、自分なりにがんばっていきます。

こぼれ話・・・

宇藤さん:学食は、厨房に入ることはあっても利用したことがないので、こうして食堂の椅子に座るのは新鮮。
岡田さん:私はランチボックスを買ったりします。
宇藤さん:うれしい!ランチボックスの献立は私が立てているんですよ。
岡田さん:いつもおいしくいただいています!和食が好きなので、ぜひもっと煮物を入れてください(笑)。
宇藤さん:はい、ご意見参考にします!

【取材場所】常翔学園中学校・高等学校食堂「エスペランサ」

※一般の方は利用不可