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校友ハツラツ女子

vol.440(発行日: 2018年8月20日)

キラキラ輝く女性校友をインタビュー!!
今回登場していただくのは、常翔学園高等学校を卒業した女性。
在学中に輝かしい活躍をされ、校内外から注目を浴びたお2人です。
それぞれに思い出深い高校時代を振り返り、現在取り組んでいることについて語っていただきました。

常翔学園高等学校 普通科(文理進学コース)
平成28年3月卒業

福留 菜月

さん

(20歳)

追手門学院大学に在籍し、女子ラグビー部「VENUS」所属

常翔学園高等学校 普通科(薬学・医療系進学コース)
平成27年3月卒業

竹原 由梨香

さん

(22歳)

東京でモデル・俳優の養成事務所に所属し活動中

福留さんに聞きました

常翔学園高等学校に進学した理由を教えてください。

私は中学生のときからラグビーをやっていて、高校生になっても続けたい一心で常翔学園を選びました。兄が常翔学園のラグビー部に所属していたので強豪校だということは知っていたし、花園での優勝経験もあって女子ラグビー部がある高校よりも魅力的だなと思ったことが進路を決定づける大きな決め手になりました。入試が終わった後、父と一緒にラグビー部部長の野上友一先生に会いに行き、ラグビー部に入部したいと伝えると「待っています」と言ってもらえて。うれしかったですね。

高校生活で一番思い出に残っていることは何ですか?

やっぱり部活動です。ラグビー部で女子は私1人。もちろん男子と同じ練習メニューをこなします。最初のころはハードでまったくついていけませんでしたが、先輩も同期も良い人ばかりで、みんなが優しく私を受け入れてくれて。環境に助けられましたね。土日も練習で1ヵ月に1日オフがあったらラッキーだと思っていました。でも不思議と不満はなくて、オフの日も部員たちと遊びに行ったり。みんなと過ごすことがとにかく楽しかったです。

ラグビー漬けの毎日で学んだことは?

男子ばかりの中でラグビーを続けてきたことで、忍耐力が培われたと思います。毎日の練習メニューで一番きつかったのが「ランパス」(走りながらボールをパスしあう)。男子はみんな足が速くて、決まって私だけ遅れを取っていました。それでもとにかく最後まで走り切ろうと決めて、途中で投げ出すことはしなかったですね。みんなについていくだけで精一杯でしたが、これだけは3年間がんばったと胸を張れます!

先生との思い出で心に残っていることは?

高校時代に一番お世話になったのは、もちろん野上先生です。私たち部員にとっては本当に怖い存在でした。校内で女子生徒が和気あいあいと先生と話しているのを見て、何でそんな風に先生としゃべれるの?と疑問に思っていたくらいです。練習中はみんな結構怒鳴られていましたよ。幸いにも、私が怒られたのは3年間でたったの1回。試合に負けてずっと泣いていたら「もう泣くな!」と一喝されました。先生は私を娘のように思ってくださっていたのかも。完全に特別扱いですよね(笑)。

今はどんな毎日を送っていますか?

推薦入学で追手門学院大学に進学し、女子ラグビー部「VENUS」に所属しています。2020年の東京オリンピックは目指さず、ラグビーはもう大学で完全燃焼しようと思っているんですよ。実は大学に入ってからラグビーの楽しさがわからなくなってしまって……。中学・高校時代とはまったく違う環境の変化についていけなかったことが原因だと思います。今は3年生でリザーブなんですが、あと1年、悔いの残らないよう最後までやりきろうと思っています。

将来の目標を教えてください。

小さいころからの夢はずっとブレずに警察官。父と兄、義姉が警察官で、小学校の文集にも「警察官になりたい」と書くほど憧れていました。そろそろ公務員試験に向けて、苦手な数学から勉強を始めないといけないなと思っています。高校時代はラグビーばかりで勉強にはほとんど力を入れていなかったので、もうちょっとがんばっておけばよかったと少し後悔しています(笑)。

最後に、お互いにエールを!

自分の夢に向かって勢いよく突っ走っていける竹原さんの行動力を尊敬します。テレビで役者としての竹原さんの活躍が見られる日を楽しみにしています。

竹原さんに聞きました

常翔学園高等学校に進学した理由を教えてください。

私は普通科の薬学・医療系進学コースを自分で選びました。テレビドラマで見る鑑識官の世界に好奇心を抱いたのがきっかけで、専門的なことが学べるところに行きたかったからです。

高校生活で一番思い出に残っていることは何ですか?

真っ先に頭に浮かぶのは「クエストカップ2013全国大会」です。1年生の授業で企業探求学習があり、クエストカップはその1年間の取り組みの成果を発表する大会。私はクラス内でチームを組んで実在する企業のインターンとなり、出されたミッションに応える「企業プレゼンテーション部門」に参加しました。「本当の〝食の豊かさ〟を世界に届けるテーブルマークらしい食育プロジェクトを提案せよ!」というミッションにチャレンジし、孤食の問題を改善するプランを提案。プレゼンに寸劇を取り入れ笑いを盛り込むなど審査員の印象に残るように工夫を凝らし、2000作品の中からグランプリを勝ち取ることができました。

クエストカップを通して学んだことは?

まず行動力が身についたと思います。わからないことは企業の担当者に直接電話して聞いたり、やると決めたら何でも即実行に移せるようになりました。一方で、チームをまとめることの難しさも知りましたね。私以外のメンバーは全員男子で個性派ぞろい。まとまりがなくトラブル続きでしょっちゅう先生に怒られていました。よくこのメンバーでグランプリを取れたと思いますが、先生や仲間の期待も背負っていたので、やるしかない精神で乗り切りました。

先生との思い出で心に残っていることは?

ラグビー部部長の野上先生は現代社会の先生で、授業以外にもお世話になりました。クエストカップの本番前の校内発表時に、プレゼン資料の中に登場してもらったことは今も感謝しています。私は校内で偶然会ったときも気さくに話しかけていただきました。福留さんとは真逆で、おもしろくて親しみやすい感じの先生という印象です。

今はどんな毎日を送っていますか?

神戸常盤大学保健科学部看護学科に進み、警視庁と協定を結び活動する事件現場医療派遣チーム「IMAT」の一員になることを目標に努力してきました。でも3年生の実習で看護現場の厳しい現実を知り、夢に迷いが出てきてしまって。この際やりたいことは全部やってみようと、睡眠時間も削り、忙しい実習の合間をぬって興味のあることすべてに全力で取り組んでみたんです。その結果、がんばりすぎて心が折れ、今は大学を休学中。東京に移り、興味があることの一つだった役者の勉強をしています。私はもともと器用貧乏。何をやってもそれなりにこなせますが、中途半端に終わってしまうのが悩みでした。でも役者の仕事はこの性格が活かせる気がしています。何より、毎日が楽しいですね。

将来の目標を教えてください。

今は役者を目指していますが、正直、絶対になる!と決めているわけではありません。自分を型にはめず、いつも自由でいたいと思っています。もし役者になれたら、自分の出演した映画の完成披露試写会を梅田キャンパス内の常翔ホールで開催してみたいです。

最後に、お互いにエールを!

福留さんがラグビーを通して磨いた体力や忍耐力は警察官になって必ず生きてくると思います。残りのラグビー生活を後悔のないよう最後までやりきったら、絶対に良いことがあるはず。共にがんばりましょう!

こぼれ話・・・

竹原さん:今日初めて梅田キャンパスに来たけど、大きくてキレイでびっくり!駅近なのに落ち着いた環境で、こんなところで勉強できたらいいなぁ。
福留さん:わかるー!校舎全体がガラス張りで明るいのがいいよね。学生が過ごしやすそうな造りやね。
竹原さん:私が通っていた大学もまだ新しくて校舎はガラス張りのところもあるけど、やっぱり梅田キャンパスのスケールには負けるわ。大阪工大の学生たちがうらやましい!

【取材場所】ラーニング・コモンズ(大阪工大梅田キャンパス)

学生たちが自主学習の場として活用したり、仲間たちとミーティングやグループワークを行うなど、主体的な学習活動を支援するために設けられたスペース。6階の図書館に併設されている。